海野雅威 

東京生まれ。鈴木良雄、伊藤君子、大坂昌彦らシーンを支える多くのミュージシャンと活動し、若い世代の旗手的存在であったが、さらにジャズのルーツや文化に触れる為、2008年にニューヨークに移住。ゼロから新たにスタートした新天地でもトップミュージシャンに認められ、現在Jimmy Cobb、Clifton Anderson、Winard Harper、Roy Hargrove等のバンドでピアニストとして活動の他、自身のトリオで演奏を行っている。2013年8月、Village VanguardでJimmy Cobbトリオのピアニストとして日本人初出演。その一週間公演は、オーナーであるLorraine Gordonをはじめ、耳の肥えた地元ジャズファンを唸らせ本場ミュージシャンの仲間入りを果たす。2014年1月、敬愛する名ジャズピアニスト、故Dick Morganのトリビュートコンサートのピアニストに抜擢され、古くからの地元ファンに大歓迎された。以降「ディック•モーガン リユニオンバンド」としてワシントンD.C.を中心にかつてのDick Morganのバンドメンバーと共に演奏を行い、ピアニストの大役を務めている。2016年6月、Jimmy Cobbトリオのレコーディングで訪れたVan Gelder Studioで、レコーディングエンジニアのパイオニア、Rudy Van Gelder(当時91歳)にその才能を称賛される。その二ヶ月後、8月25日に惜しくも逝去され、奇しくもVan Gelder氏の生涯最後のレコーディングピアニストとなる。

日本では年に一度ニューヨークからのメンバー、Jimmy Cobb, Hassan Shakur, Jerome Jennings, Essiet Essiet, Jonathan Barber, James Cammackらと共にツアー行っている。

上記以外の主な共演者は、Frank Wess, Joe Wilder, Jimmy Heath, Scott Hamilton, Harry Allen, Al Foster, George Mraz, Ray Drummond, David Williams, Curtis Lundy, Wallace Roney, Eddie Henderson, Roberta Gambarini, Steve Williams, Steve Nelson, Javon Jackson, Chuck Riggs, Chuck Redd, Russell Malone, Eddie Allen, David Wong, Yasushi Nakamura, Dezron Douglas, Jovan Alexander, Jazzmeia Horn, Ben Solomon等で、幅広い世代のミュージシャンより信頼を受けている。

また、惜しまれつつ世を去ったジャズ・ピアニスト世良譲、アメリカではジャズ・ピアノの巨匠Hank Jones、テナー・サックス、フルートの巨匠Frank Wessが、晩年最も期待を寄せていたピアニストでもあり、CDでの共演の他、音楽のみならず人生の師として交流を深めていた。2010年5月16日、世界中の人々に愛され、最後まで音楽への情熱を燃やし続けたHank Jonesが91年間の人生に幕を閉じる時、その最期に立ち会った。師の志を受け継ぎ、自己の音楽を追求することで本分を全うしていきたいと強く感じている。